ガリガリはウェイトゲイナーを飲むだけじゃ意味なし！太るための正しい飲み方

太るにはウェイトゲイナーがいい、とよく耳にしますが、なぜ良いと言われているのか気になりますよね。

確かにウェイトゲイナーは、体重を増やしたい人向けに作られたサプリメントです。

ただし、その内容は少し誤解されて伝わっていることも多いのが実際のところ。

ウェイトゲイナーは、“飲むだけで太れる魔法の粉”ではありません。

この記事では、ウェイトゲイナーが太りたい人に選ばれる理由や、プロテインとの違い、体づくりをサポートするための上手な取り入れ方を紹介します。

この記事を読むことで、ウェイトゲイナーの全てを知ることが出来ます。

そもそもウェイトゲイナーとは？プロテインとの違いを解説

ウェイトゲイナーは、効率的に体重を増やすことを目的としたサプリメントです。

一般的なプロテインと似ているように思えますが、実際には目的や成分構成に大きな違いがあります。

ここでは、基本的な特徴を理解し、プロテインと比較してみましょう。

ウェイトゲイナーの主な成分は「炭水化物」と「タンパク質」

ウェイトゲイナーの特徴は、タンパク質だけでなく炭水化物を多く含んでいる点にあります。

体重を増やすためには、筋肉の材料となるタンパク質と同時に、エネルギー源となる炭水化物も十分に摂取することが大切です。

ウェイトゲイナーは炭水化物が全体の約5割を占め、タンパク質が約2〜3割の割合で配合されています。

さらに、炭水化物にはマルトデキストリンのような消化吸収の早い成分が入っていて、効率よくカロリーを補給できます。

プロテインとの決定的な違い

プロテインとウェイトゲイナーの一番大きな違いは、炭水化物の含有量です。

ホエイプロテインはタンパク質含有率が75％以上と高く、余分な炭水化物や脂質はできるだけ抑えられているのが一般的。

それに対してウェイトゲイナーは、炭水化物を多く含むことで「エネルギー源」と「タンパク質」をバランスよく摂れるようになっています。

下の表を見ると、成分や目的の違いがひと目で分かります。

項目：100gあたり	ウェイトゲイナー	ホエイプロテイン
エネルギー	388 kcal	381 kcal
脂質	6.2 g	6.3 g
炭水化物	50 g	5.9 g
食物繊維	3.8 g	―
タンパク質	31.4 g	75 g
食塩相当量	0.4 g	0.46 g
価格	4790円	7975円

なぜ意味がない？ウェイトゲイナー初心者の誤解ポイント

「ウェイトゲイナーを飲めば簡単に太れる！」と思い込んでいる人は少なくありません。

でも実際には、サプリメントを飲むだけで体重を増やすのは難しいんです。

ここでは、ガリガリの人は知っておいたほうがいい、初心者が陥りやすい3つの誤解を解説します。

飲むだけで簡単に体重が増えると思っている

ウェイトゲイナーは、通常のプロテインよりも炭水化物が多く含まれており、太りやすいのは事実です。

しかし、それだけで体重が増えるわけではありません。

サプリメントはあくまで栄養補助食品であり、日々の食事が大前提になります。

初心者は「ウェイトゲイナーなら一気に太れる」と思いがちですが、実際のカロリーはそれほど高くなく、単体で体重を増やすのは困難です。

体重を増やすには、普段の食事と合わせて十分なエネルギー摂取を意識することが重要です。

ウェイトゲイナー＝高カロリーではない

「ウェイトゲイナーは高カロリー」と思われがちですが、カロリーは同じグラム数ならプロテインと変わりません。

もし同じ量で高カロリーにするのであれば、脂質がたくさん含まれている必要があります。

なぜなら

• 炭水化物とタンパク質は1gあたり4kcal
• 脂質は1gあたり9kcal

と倍以上あります。

ですが、実際はどちらのサプリも脂質の量は変わりません。

例えば、マイプロテインの製品を比較すると以下のようになります。

項目：100gあたり	ウェイトゲイナー	ホエイプロテイン
エネルギー	388kcal	381kcal

どちらも同じ量を取った場合の摂取カロリーはほとんど変わりません。

食事の重要性を理解していない

ガリガリ体型の多くは、根本的に「食べる量が少ない」ことが原因です。

いくらウェイトゲイナーを飲んでも、普段の食事が不足していれば太れません。

体重を増やすには、1日3食をしっかり食べることが基本です。

ウェイトゲイナーはあくまで補助と考えるべき！

なぜガリガリが太るにはウェイトゲイナーはいいと言われるのか？

痩せ型の人にとって、体重を増やすことは想像以上に難しいものです。

ウェイトゲイナーは体重を増やすのにいいと言われるのは次の理由です。

ガリガリは多くのタンパク質を必要としない

筋肉量が少ない人は、実は大量のタンパク質を摂る必要はありません。

なぜなら、筋肉量が少ないということは、トレーニング後に修復・成長させるべき筋肉の絶対量も少ないからです。

大半の人は普段の食事でも十分にタンパク質が足りています。

それよりも炭水化物を積極的にとって、トータルカロリーを増やすほうが重要です。

体重増加にはカロリー確保が最優先

痩せ型の人が太れない最大の理由は「少食によるカロリー不足」です。

体重を増やすには、消費カロリーを上回るエネルギーを摂らなければなりません。

特に、もともと食が細い方は、3度の食事だけで十分なカロリーを確保するのは難しいです。

そんなときに役立つのがウェイトゲイナー。

消化の良い炭水化物を主成分としているため、液体で手軽に数百キロカロリーを摂取できます。

炭水化物が栄養の吸収をサポートするから

炭水化物は栄養を体に届けやすくする大事な役割もあります。

炭水化物を摂ると血糖値が上がり、それを下げるために「インスリン」というホルモンが分泌されます。

痩せ型の人は栄養をうまく吸収できないことも多いので、炭水化物が多めに入ったウェイトゲイナーを使うと、筋肉や体全体に栄養が行き渡りやすくなります。

さらに、タンパク質だけで摂るよりも、炭水化物と一緒に摂ったほうが筋肉づくりの効率がアップするんです。

トレーニングのエネルギー源となり筋肉の分解を防ぐから

体に十分なエネルギーがないと、「糖新生」といって筋肉を分解してエネルギーに変えてしまいます。

つまり少食でカロリーが足りていないと、筋肉をつけようとしても逆に小さくなってしまいます。

ウェイトゲイナーには糖質とタンパク質が含まれているので、

• 筋分解の回避
• 筋肉の材料を補給

両方にアプローチ出来ます。

プロテインは筋トレ中上級者向け

プロテインは確かに便利ですが、飲んでも意味があるのはある程度筋肉が大きい人ですね。

筋肉量が増えてくると必要なタンパク質量も多くなり、食事だけでは補いきれなくなります。

プロテインは食事だけで補えないたんぱく質をカバーするために飲みます。

ガリガリの人が太るには、まず土台となるカロリーを確保することが大事です。

痩せ型で食が細い人にとっては、カロリーが不足している状態でタンパク質を増やしても、あまり太れません。

ウェイトゲイナーのメリット

ウェイトゲイナーには、体重増加を目指す人にとって嬉しい利点があります。

ここでは、代表的なメリットを3つに絞って紹介します。

効率的にカロリーと栄養素を補給できる

ウェイトゲイナーの大きな利点は、炭水化物とタンパク質を手軽にまとめて摂れることです。

特に液体なので、少食の人でも固形物より飲みやすく、ある程度は無理なく流し込むことができます。

胃腸への負担も少なく、食欲が落ちているときでも栄養補給しやすい点が強みです。

プロテインより少し安い

コスト面でもウェイトゲイナーはメリットがあります。

一般的にプロテインよりも価格が安いです。

商品	1kgあたりの価格（マイプロテイン）
ウェイトゲイナー	4,790円
プロテイン	7,975円

同じ量を購入する場合、ウェイトゲイナーのほうが安く、経済的に続けやすいです。

自作する手間が省ける

ウェイトゲイナーを利用すれば、栄養ドリンクを自作する手間を大幅に省けます。

筋トレ中上級者になると「プロテイン」に「マルトデキストリン（炭水化物の粉）」混ぜてオリジナルのドリンクを作る人が多いです。

ウェイトゲイナーなら、すでに炭水化物とタンパク質がバランスよく配合されているため、シェイカーに入れて混ぜるだけで完成します。

ウェイトゲイナーのデメリット

ここでは、代表的なデメリットを取り上げ、それぞれ詳しく解説します。

タンパク質の含有量が比較的少ない

ウェイトゲイナーは、プロテインに比べてタンパク質の含有量が低めです。

そのため、筋肉を効率よく増やしたい中級者以上のトレーニーにとっては「タンパク質が少ない」というのがデメリットになります。

商品やフレーバーの選択肢が限られる

一般的なホエイプロテインは数多くのメーカーから販売されていて、チョコレートやバニラ、抹茶など味のバリエーションが豊富です。

それに比べ、ウェイトゲイナーは製造している

• ブランド自体が少ない
• 味の選択肢もかなり狭い

のが現実です。

どうしても飽きる人は、水ではなく牛乳や豆乳で割ったり、シナモンやコーヒーを混ぜるなど工夫すると続けやすいですよ。

マルトデキストリン（粉飴）とプロテインを個別で買ったほうが安い

コスト面で考えると、ウェイトゲイナーをそのまま購入するよりも、プロテインとマルトデキストリンを別々に買って自分でブレンドしたほうが安く済む場合があります。

例えばマルトデキストリンなら「粉飴」という商品があり、安価で購入できます。

ウェイトゲイナーは「便利さ」を商品化しているため、どうしても価格が高めに設定されがちなんです。

いつ飲むの？ウェイトゲイナー増量するための正しい飲み方

ウェイトゲイナーは、ただやみくもに飲んでもあまり意味がありません。

体を大きくするという目的を達成するためには、「いつ飲むか」というタイミングがとても大事なんです。

ウェイトゲイナーの飲み方を3つのシーンに分けて解説します。

トレーニング前：エネルギー＋タンパク質補給

トレーニング前にウェイトゲイナーを飲むことで、以下のメリットがあります。

例えば、仕事終わりで空腹のままジムに向かうと、力が出ずに普段より軽い重量しか扱えなかったり、セットの途中でバテてしまったりすることがあります。

しかし、トレーニングの1〜2時間前にウェイトゲイナーを飲んでおけば、エネルギーがある状態でトレーニングができ、集中力も持続しやすくなります。

トレーニング後：栄養吸収＆筋修復

トレーニング後の体は、栄養を最も必要としている絶好のタイミングです。

この時にウェイトゲイナーを飲むことで、筋肉の回復と成長を効率的にサポートできます。

なぜなら、トレーニングでエネルギーを使い果たした体は、筋肉が分解されやすい「カタボリック」という状態になっているからです。

筋肉の分解を避けるためには、栄養をすぐに入れてあげるのが重要。

ウェイトゲイナーに含まれる糖質は、カタボリックから素早く回復するためのエネルギー源になります。

糖質を摂取するとインスリンが分泌され、これがアミノ酸（タンパク質）を筋肉細胞へ運ぶのを手伝ってくれるため、栄養吸収の効率が格段にアップするのです。

つまり、トレーニングで傷ついた筋繊維を修復するためのタンパク質と、それを運ぶための糖質を、同時にかつ最適なバランスで摂取できます。

間食や食事不足時：カロリー補強に活用

ウェイトゲイナーは、トレーニングのためだけのものではありません。

普段の食事でカロリーが不足しがちな時に、手軽に栄養を補えるアイテムとしてもとても便利です。

特に、

• もともと食が細い方
• 忙しくて決まった時間に食事を摂れない方

にとって、1日の総摂取カロリーを目標まで引き上げるのはなかなか大変です。

そんなときに役立つのがウェイトゲイナー。

液体でサッと高カロリーを摂取できるので、カロリー不足を効率よく補えます。

具体的には、朝食と昼食の間や午後の仕事の合間など、間食として取り入れるのがおすすめです。

また、時間がない朝には、食事代わりにゲイナーを飲むという使い方もできます。

一日に何回飲めばいい？ウェイトゲイナーの適切な飲む回数

なぜなら、その日の活動量や食事内容によって最適なタイミングが変わるためです。

飲むタイミングを決めるときは、エネルギーが足りない時間帯を意識するのがコツです。

太るために大量に飲むというのであれば、体に悪いので辞めておいた方が良いです。

とにかくカロリーを増やしたいと思うなら、普通に食事をした方がいいでしょう。

クリーンな食事を意識するなら、おにぎりや煎餅などの米を使った軽食が向いています。

逆に、手段を問わずカロリーを稼ぐ場合は、ジャンクフードのような高カロリー食品も一時的に役立ちます。

ウェイトゲイナーを飲む前に知っておきたい注意点

ウェイトゲイナーは便利なサプリですが、飲み方や使い方を間違えると「思っていたのと違う体型」になったり、不健康になってしまいます。

ここでは使用前に知っておきたい注意点を整理しました。

ウェイトゲイナーだけでは体重は増えない

ウェイトゲイナーは炭水化物を多めに配合したプロテインで、あくまで栄養補助のために作られています。

そのため、飲むだけで自然に体重が増えるわけではありません。

体重を増やす基本は“普段の食事”でしっかり栄養を取ることです。

食事が疎かでサプリメントだけに頼ってしまうと、栄養バランスが崩れやすく、体調を崩す原因にもなります。

筋トレと併用しないと脂肪ばかり増える

ウェイトゲイナーは、あくまでトレーニングを前提に作られた栄養補助食品です。

タンパク質が多く含まれているからといって、筋トレをせずに飲むだけでは、余分なエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなります。

その結果、お腹まわりばかりが太ったり、全体的にだらしない体型になるリスクがあります。

特に女性の場合、人によっては胸以外に脂肪がつき、理想の体型とは程遠くなる可能性もあります。

このような状況を避けるには、ウェイトゲイナーの摂取と同時に筋トレをしましょう。

おすすめのウェイトゲイナー3選

ここでは初心者にもオススメできるウェイトゲイナーを紹介します。

基本的に有名どころで、価格と品質がいいものを厳選しているので、安心して購入できます。

項目	マイプロテイン	グロング	Kentai
1食あたりのカロリー	約116kcal	約108kcal	約118kcal
タンパク質	約9.4g	約6.1g	約5.9g
炭水化物	約15g	約20.1g	約21.3g
価格（3kg目安）	約6,000円～	約7,000円	約7,200円

マイプロテイン

マイプロテインはイギリス発のスポーツ栄養ブランドで、コスパの良さと品質の高さから多くの人に選ばれています。

炭水化物とタンパク質のバランスが良く、効率的にカロリーを摂取できます。

他の製品と比べると、フレーバーのバリエーションが豊富で飽きにくい点が強みです。

一方で、栄養成分にビタミンやミネラルの配合は少なく、純粋に「エネルギー補給」と「タンパク質摂取」が中心となります。

項目	内容
価格	4790円／2.5kg前後（セールで大幅値引きあり）
カロリー（30gあたり）	116kcal
タンパク質	9.4g
炭水化物	15g
フレーバー	アイスラテ・ストロベリー・チョコレート・バニラ・黒糖ミルクティーなど

味にこだわりたい人や、コストを抑えつつ気軽に始めたい人におすすめです。

グロング

グロングは日本のスポーツブランドで、国内向けに作られているため味や溶けやすさに定評があります。

栄養成分にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、単に体重を増やすだけでなく健康面にも配慮されているのが特徴です。

マイプロテインと比べると価格はやや高めですが、栄養バランスを考えると安心感が強い製品です。

項目	内容
価格	6,980円／3kg
カロリー（30gあたり）	108kcal
タンパク質	6.1g
炭水化物	20.1g
フレーバー	ココア・メロン
特徴	ビタミン・ミネラルが充実

体重を増やしながら栄養の偏りを防ぎたい人、国産ブランドで安心して続けたい人に適しています。

Kentai

Kentai（ケンタイ）は日本で最も古くからあるスポーツサプリブランドのひとつで、信頼性の高さが大きな魅力です。

ウェイトゲイナーも豊富なビタミンやミネラルを配合しており、健康的な体作りをサポートしてくれます。

他の製品と比べると、特に鉄分やカルシウムが多く含まれているため、食生活で不足しやすい栄養素を補える点が強みです。

価格はやや高めですが、その分栄養面の安心感があります。

項目	内容
価格	7,199円／3kg
カロリー（30gあたり）	118kcal
タンパク質	5.9g
炭水化物	21.3g
フレーバー	ストロベリー・バナナラテ・ミルクチョコ・抹茶ラテ
特徴	鉄・カルシウムなどのミネラルが豊富

体重を増やしたいだけでなく、栄養不足を同時に解消したい人や、バランスを重視する人におすすめです。

まとめ

本記事では、ウェイトゲイナーとは何か、プロテインとの違い・正しい飲み方・おすすめ商品について詳しく解説しました。

体重を増やすためには、食事と筋トレを支えるサポートアイテムとして活用するのがポイントです。

焦らず少しずつ体を慣らしながら、日々の食事とトレーニングを継続していけば、理想の体型に近づけます。

ウェイトゲイナー選びに迷ったら、まずはコスパと味のバランスが良いマイプロテインから試してみましょう。